変形性肩関節症の原因と対策について｜【大網街道整骨院が解説】

変形性肩関節症ってなに？

変形性肩関節症（へんけいせいかたかんせつしょう）は、肩関節の変性や損傷によって引き起こされる疾患です。

変形性関節症は一般的に、関節の軟骨が摩耗し、骨が変形して関節の機能が低下する状態を指します。肩関節では、上腕骨の丸い頭と肩甲骨の浅い窩が組み合わさって関節を形成しています。

このため、肩甲上腕関節とも呼ばれますが、この肩甲上腕関節の軟骨が変形して痛みが出ている状態が、変形性肩関節症です。

変形性肩関節症の原因

変形性肩関節症の原因は、以下のような要素によって引き起こされる可能性があります。

｜関節の過度な使用
長期間にわたる肩関節の過度な使用や負荷は、関節組織に損傷を与え、変形性肩関節症の発症につながる可能性があります。例えば、スポーツや労働上の活動による反復的な動作や肩の過負荷は、関節組織に損傷を引き起こすことがあります。

｜加齢
年齢とともに関節組織の変性や摩耗が進行し、変形性肩関節症のリスクが高まります。加齢によって関節の軟骨が劣化し、関節の可動域が制限されて変形性肩関節円を発症することがあります。

｜外傷や怪我
肩関節に直接的な外傷や怪我があった場合、関節組織が損傷し、変形性肩関節症のリスクが高まることがあります。例えば、肩の脱臼、骨折、靭帯や腱の損傷が肩の関節の安定性を低下させてしまいます。

｜遺伝的な要因
遺伝的な要因も変形性肩関節症の発症に関与する可能性があります。家族歴に変形性肩関節症の人がいる場合、リスクが高まる場合があります。

これらの要素は、個々の人によって異なる影響を与える可能性があります。変形性肩関節症は多因子性の疾患であり、さまざま要因が組み合わさって発症することが一般的です。

変形性肩関節症の症状

変形性肩関節症の症状は、個人によって異なる場合がありますが、一般的な症状は以下のようになります

｜肩の痛み
変形性肩関節症の主要な症状は、肩の痛みです。痛みは通常、関節の前面や上腕の外側に感じられます。痛みは徐々に進行し、初めは軽度な不快感として現れることもありますが、時間の経過とともに慢性的な痛みになることがあります。特に肩を動かす活動時や夜間に痛みをひどく感じることがよくあります。

｜関節のこわばりと可動域制限
変形性肩関節症により、肩の関節の可動域が制限されることがあります。肩の可動域が制限されると、日常生活の活動や肩を上げる動作が制限されることがあります。関節のこわばりも感じることがあり、日常生活に不便を感じます。

｜筋力の低下
変形性肩関節症が進行すると、肩の筋力が低下することがあります。これにより、物を持ち上げる、物を運ぶ、肩を使った動作に困難を感じることがあります。変形性肩関節症を予防するためにも普段から肩の筋肉を動かしましょう。

｜肩の腫れ
変形性肩関節症により、肩の関節周囲に軽度の腫れが生じることがあります。腫れは通常、痛みやこわばりと関連して現れます。

｜その他の症状
変形性肩関節症の他の症状には、肩の筋肉のこわばりや痙攣、関節のクリックやカチカチ音、痛みやこわばりによる睡眠障害が含まれることがあります。

これらの症状は、人それぞれ異なる程度や頻度で現れることがあります。症状の重さや進行度は、患者様の状態や病態によって異なるため、専門家の評価が必要です。

これらの症状を感じる方は、ぜひnicori整骨院にご相談ください。

変形性肩関節症の人がやってはいけないこと

変形性肩関節症の症状を悪化させる可能性のある行動や活動について、以下にいくつかのポイントを解説します。

｜過度な肩の負荷や重い物の持ち上げ
変形性肩関節症では、関節の軟骨が摩耗しているため、過度な負荷や重い物の持ち上げは症状を悪化させる可能性があります。肩に負担をかけるスポーツや重労働を避けましょう。

｜ 突然の激しい運動や無理な動き
肩関節への急激な運動や無理な動きは、痛みや関節の損傷を引き起こす可能性があります。肩関節の可動域を超えるような動きや、突然の激しいスポーツ活動は控えましょう。

｜長時間の同じ姿勢の維持
長時間同じ姿勢を維持することは、肩関節に負担をかける可能性があります。特に肩を前に突き出したままの姿勢や、肩を持ち上げた状態での長時間の作業は避けましょう。

｜肩の無理なストレッチや過度な運動療法
変形性肩関節症の場合、無理なストレッチや過度な運動療法は症状を悪化させる可能性があります。肩の可動域を拡大させるためには、適切な範囲で行われるトレーニングやセルフケアが必要になります。

｜自己判断による薬物の使用
痛みを和らげるために、自己判断で過剰な量の鎮痛薬や抗炎症薬を使用することは避けるべきです。適切な薬物の使用量や服用頻度は、医師の指示に従う必要があります。そして、薬物療法は一時的に痛みを緩和させてくれますが、根本改善には繋がりません。

病院やクリニックなどで行われる一般的な治療法

｜非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）
NSAIDsは痛みと炎症を軽減するために使用されます。症状の軽度な場合、医師からの処方や指示に従って適切な量を使用することができます。

｜物理療法
物理療法は、関節の可動域を改善し、筋力を回復させるために使用されます。物理療法士によるエクササイズ、ストレッチ、マッサージ、電気療法などが含まれます。

｜関節内注射
ステロイドや関節内注射は、関節内に薬剤を注入して炎症を軽減するために使用されます。これにより、痛みの緩和や関節の可動域の改善が期待できます。

｜ 温熱療法
温熱療法は、痛みやこわばりを軽減するために使用されます。温めることで血行が改善し、筋肉の緊張がほぐれます。温湿布、温水浴、温熱パックなどが一般的に使用されます。

｜外科的処置
症状が重篤で、非手術的な治療が効果的でない場合、外科的な手術が検討されることがあります。手術の種類は症例によって異なりますが、関節鏡手術や人工関節置換手術などが行われることがあります。

一時的に痛みを緩和させる治療法のいくつかを解説しました。変形性肩関節症の治療は、症状の程度や患者によって異なります。手術や薬を使用した治療は根本的な痛み改善には繋がらないのが事実です。

不自由のない日常生活を過ごすには、正しい動作を行い、身体にかかる無駄な負担を減らすことが大切になります。

「身体の無駄な負担を減らして、快適な生活を送りたい！」「薬や手術に頼らず、自分の力で痛みをなくしたい！」という方は、ぜひ大網街道整骨院にご相談ください。